リーベマリールの治療日記


第11回 生活習慣について

今回は、生活習慣について整理してみました。

研究熱心な方は、既に、承知のこととは思いますが、
なぜ生活習慣の改善が妊娠しやすいカラダづくりに大切なのか、
改めて、おさらいしておきますね。

自分たちで夫婦生活のタイミングをあわせたり、
或いは、不妊治療を受けている人であれば、
お薬でサイクルを整えたり、卵をたくさん排卵させたり、
さらには、人工授精や体外受精で卵子と精子を近づけたりするのですが、
それは、全て、生殖活動の、言ってみれば、“周辺部”のことなのですね。

忘れてしまいがちなのは、
最も大切なのは、“中心部”のことだということ。


具体的には、卵や精子を育てること、
そして、着床した受精卵が育つことですね。


この生殖活動の中心部のことは、
私たちの身体がやることであって、
人間は替わりにやってあげることが出来ません。

私たちに出来ることは、直接的なことではなく、
身体が質のよい卵を育てたり、
活発な精子をつくったりすることを間接的にバックアップすること。


そのための、生活習慣の改善なのです。


1)禁煙は絶対!、アルコールは控えめに!

喫煙は卵の質を低下させ、内膜が厚くなりません!


2)カフェインもほどほどに!

コーヒー、紅茶などによるカフェインの過剰摂取は、
ホルモンバランスの乱れる原因になります。
カフェインの少ないお茶やノンカフェインのハーブティーにしましょう。


3)疑わしき環境ホルモンは避けるが無難!

精子の能力や卵子の質に影響がでて、
妊娠しにくくするとの疑いがもたれています。


4)ストレスをやりすごす!

過剰な心理的ストレスも要注意です。
妊娠願望があまりにも強すぎると、
脳にストレスがかかるので好ましくありません。
実際、クライアントさんの中には、
想像妊娠で生理が遅れることがしばしば見られる方が少なくありません!


5)冷えは禁物!

血のめぐりが悪くなるので気をつけましょう。
冷たい飲み物や炭酸ガス飲料をたくさんとったりするのはよくありません。
水を飲むことは必須ですが冬は常温または白湯を飲むことです。


6)早く寝る!

本当に皆さん12時前に寝ている人はほとんどいません!
毎日寝る時間がバラバラだと体温もバラバラになります。
そして、ホルモンバランスもバラバラ、ということです!
遅くとも12時までには寝ましょう!


7)適度な運動!

歩く、階段を使う、など身近なところからはじめましょう。
運動によってリンパの流れや血行がよくなり、
体の毒素をスムースに排出できるようになります。


8)加工食品を少なく!

すべて排除するということは難しいと思いますので、
はじめはとにかく量を減らしていくことです!
そうしていくうちに、
だんだんホルモンのバランスが回復して血糖が安定してくると、
そんなに食べたくなくなってくるはずです。
それはこちらにいらしているクライアントさんは、
皆、実感していることです。


9)バランスのよい食生活。

これはまた来月にしつこくおさらいしましょう・・・。

子供がなかなか授からないということはそれ自体病気ではありません。
最適な条件が整っていない環境が問題なのです。
いままでのライフスタイルがどうであったか、
もう一度きちんと見直しましょうね!

今からでも遅すぎることは絶対ありません!
ほんの少しの改善からでも大きな変化が見られるようになります。

小さなことから少しずつ。
来年に向けて心機一転するために残りの1ヶ月、
しっかり頭にたたきこんでください!



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